魂棚たまだな)” の例文
さじとかこ魂棚たまだな可懷なつかしき面影おもかげに、はら/\と小雨こさめ降添ふりそそでのあはれも、やがてがた日盛ひざかりや、人間にんげんあせり、蒟蒻こんにやくすなり、はへおとつぶてる。
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
魂棚たまだなに供えた蓮の葉を聖霊の笠に見立てたのであろう。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
魂棚たまだなの奥なつかしや親の顔 去来
俳句の初歩 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)