首玉くびったま)” の例文
事を荒立あらだてちゃ損だ。平和工作を十分にして置いて、その下で吾々われわれは楽しい時間を送りたいんだ。今夜あたり早く帰って、博士の首玉くびったまに君のその白い腕をきつけるといいんだがナ
俘囚 (新字新仮名) / 海野十三(著)
余程な苦しみをして死んだものゝ如く、其の脇へ髑髏どくろがあって、手とも覚しき骨が萩原の首玉くびったまにかじり付いており、あとは足の骨などがばら/\になって、床のうち取散とりちらしてあるから
祖母に強求ねだる、一寸ちょっと渋る、首玉くびったまかじいて、ようようと二三度鼻声で甘垂あまたれる、と、もう祖母は海鼠なまこの様になって、およし——母の名だ——彼様あんなに言うもんだから、買って来てお遣りよ、という。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)