いん)” の例文
新字:
北海道相撲の一行が來て三日間興行をした時なども、渠は渠等と組んで棧敷さじきを買ひ切り、三日を通して大袈裟な見物に出かけ、夜は夜で、また相撲を料理屋に招いて徹宵のいんをやつた。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
南洲はいんかいせず、ひて之をつくす、たちま酩酊めいていして嘔吐おうどせきけがす。東湖は南洲の朴率ぼくそつにしてかざるところなきを見てはなはだ之をあいす。嘗て曰ふ、他日我が志をぐ者は獨此の少年子のみと。