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頤紐
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あごひも
ふりがな文庫
“
頤紐
(
あごひも
)” の例文
頤紐
(
あごひも
)
金釦
(
きんボタン
)
の
給仕
(
ボーイ
)
に
刺
(
し
)
を通じさせるとはたして私の予感どおり、「唯今大使館のお客が見えているものですから、しばらくお待ちを願います」
ナリン殿下への回想
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
部下を四方へ散らばせると、巡査部長は帽子の
頤紐
(
あごひも
)
をゆるめて、頤に掛けた。そして鼻をクンクン鳴らして
蠅男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
この巨大な体躯の持ち主は、
頤紐
(
あごひも
)
をかけた面にマスクもつけず、彼の大きな団子鼻は寒気のために
苺
(
いちご
)
のように赤かった。なににしても、たいへんな頑張り方だった。
蠅男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ビューッ! と烈風が鳴りはためいて、
頤紐
(
あごひも
)
を掛けた大尉の顔が、帽子の中で蒼白く微笑んだと思った途端、自分も大尉も、その場に
薙
(
な
)
ぎ倒されて、夢中で
欄干
(
てすり
)
にしがみついた。
ウニデス潮流の彼方
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
帆村探偵は車を下りて、
頤紐
(
あごひも
)
をかけた警官に、住吉署の正木署長が来ていないかと尋ねた。
蠅男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
帆村探偵の命令で、なお全速力で、現場に近づくにしたがって、爆発のため破壊された家や
塀
(
へい
)
の
惨状
(
さんじょう
)
が、三人の目をおどろかせた。現場ちかくで
頤紐
(
あごひも
)
かけた警官隊に停車を命ぜられた。
人造人間エフ氏
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
頤紐
(
あごひも
)
のかかった
面
(
おもて
)
をあげて、
丁度
(
ちょうど
)
その時刻、帝都防護飛行隊が
巡邏
(
じゅんら
)
している筈の品川上空を注視したが、その方向には、いたずらに霧とも煙ともわからないものが濃く
垂
(
た
)
れ
籠
(
こ
)
めていて
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
頤
漢検1級
部首:⾴
15画
紐
漢検準1級
部首:⽷
10画
“頤”で始まる語句
頤
頤髯
頤使
頤鬚
頤杖
頤髭
頤養
頤先
頤斎
頤骨