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随意
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まま
ふりがな文庫
“
随意
(
まま
)” の例文
旧字:
隨意
手を伸ばすか、どうにかすれば、水差に水はある
筈
(
はず
)
、と思いながら、枕を乗出すさえ
億劫
(
おっくう
)
で、我ながら
随意
(
まま
)
にならぬ。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「そういう手前こそ何者じゃ! 厳寒であろうと深夜であろうと、用事あればどこへ参ろうと
随意
(
まま
)
じゃ!
他人
(
ひと
)
を咎めるに先立って自ら身分を
宣
(
なの
)
らっしゃい!」
紅白縮緬組
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
鯉七 忘れたか、
鐘
(
つりがね
)
がここにある。……御先祖以来、人間との堅い約束、夜昼三度、打つ鐘を、
彼奴等
(
あいつら
)
が忘れぬ
中
(
うち
)
は、村は滅びぬ天地の
誓盟
(
ちかい
)
。
姫様
(
ひいさま
)
にも
随意
(
まま
)
にならぬ。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
夫
(
そ
)
れに私の商売なるものが——商売というのも
烏滸
(
おこ
)
がましいが、売文に依って口過ぎを為し——それも通俗物の小説などで——
生活
(
くらし
)
を営んで居ったので、何処へ住もうと
随意
(
まま
)
であった。
温室の恋
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
ちゃんと養母に約束した、その時の義理がありますから、自分じゃ、
生命
(
いのち
)
も
随意
(
まま
)
にはなりやしない。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「
随意
(
まま
)
にしやがれ!」と粂太郎敵のゆだんにパッと蹴る。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
しかもおまえが(
生命
(
いのち
)
かけても)という男だもの、どんなにおめでたかったかもしれやアしない。しかしどうもそれ
随意
(
まま
)
にならないのが浮き世ってな、よくしたものさ。
夜行巡査
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
もどかしき垣を中なる
逢瀬
(
おうせ
)
のそれさえも
随意
(
まま
)
ならで、ともすれば意地悪き人の妨ぐる。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
(
随意
(
まま
)
にしょうでは気迷うぞいの、はて?……)
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
己
(
おの
)
が
随意
(
まま
)
にぞ振舞いける。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
随
常用漢字
中学
部首:⾩
12画
意
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
“随意”で始まる語句
随意々々