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陋態
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ろうたい
ふりがな文庫
“
陋態
(
ろうたい
)” の例文
彼は今や黙示の深きに接し、信仰の
絶巓
(
ぜってん
)
に登りて、遥か下に友の
陋態
(
ろうたい
)
を眺むるの余裕を抱いている。故に友の毒矢は彼を怒らせない。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
英米人
(
えいべいじん
)
の
前
(
まへ
)
には「ジヤパン」と
稱
(
せう
)
し、
佛人
(
ふつじん
)
に
逢
(
あ
)
へば「ジヤポン」と
唱
(
とな
)
へ、
獨人
(
どくじん
)
に
對
(
たい
)
しては「ヤパン」といふは
何
(
なん
)
たる
陋態
(
ろうたい
)
ぞや。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
家と家と相隔つるの
陋態
(
ろうたい
)
を脱するをえば、自然の人情はここに油然としてわき起こり、余力多き婦人は必ず走って多産婦人を助くべきは想像に難からざるべし。
婦人の天職
(新字新仮名)
/
堺利彦
(著)
……文壇の覇権手に唾して取るべしなぞと意気込んでね……いやはや、
陋態
(
ろうたい
)
を極めて居たんだ。
予が半生の懺悔
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
西洋の新らしい説などを
生噛
(
なまかじ
)
りにして
法螺
(
ほら
)
を吹くのは論外として、本当に自分が研究を積んで甲の説から乙の説に移りまた乙から丙に進んで、
毫
(
ごう
)
も流行を追うの
陋態
(
ろうたい
)
なく
現代日本の開化
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
何の得る所なき自己陶酔、キザな神様気取りの、聖者気取りの
穀潰
(
ごくつぶ
)
しが、一人出来上る
丈
(
だけ
)
である。日本国民は、一時も早くそんな
陋態
(
ろうたい
)
から
蝉脱
(
せんだつ
)
して、一歩一歩向上の生きた仕事に従わねばならぬ。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
陋
漢検1級
部首:⾩
9画
態
常用漢字
小5
部首:⼼
14画
“陋”で始まる語句
陋巷
陋
陋劣
陋屋
陋習
陋居
陋醜
陋劣漢
陋室
陋策