あづか)” の例文
旧字:
我が生ける間の「明」よりも、今ま死するきはの「薄闇うすやみ」は我に取りてありがたし。暗黒! 暗黒! 我が行くところはあづかり知らず。
我牢獄 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
彼を救ふと救はざるとは彼のあづかり知らざるところなれど、救はるべき者になると否とは、彼の自力なり、斯般かくのごときの理極めて睹易みやすきものなるを
各人心宮内の秘宮 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
およそ一国民として欠く可からざるものは、其の一致的活動なり。活動、われは之を心性の上に於て云ふ、政事的活動の如きは我があづかり知る所にあらざればなり。
国民と思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)