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閉
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ねむ
ふりがな文庫
“
閉
(
ねむ
)” の例文
学年試験に及第が出来ぬと、最終の目的物の卒業証書が貰えないから、それで誠に止むことを得ず、眼を
閉
(
ねむ
)
って毒を飲む気で辛抱した。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
よせば善かったが、つい覗いた。すると急にぐらぐらと頭が廻って、かたく握った手がゆるんで来た。これは死ぬかも知れない。死んじゃ大変だと、
噛
(
かじ
)
りついたなり、いきなり眼を
閉
(
ねむ
)
った。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
眼を
閉
(
ねむ
)
ッて一息に飲み乾し、猪口を下へ置いてうつむいてまた泣いていた。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
「叔母もそれでこう
辛
(
つら
)
く当るのだな」トその心を
汲分
(
くみわ
)
けて、どんな可笑しな処置振りをされても文三は眼を
閉
(
ねむ
)
ッて黙ッている。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
梯子の通る一尺幅を
外
(
はず
)
れて、がんがらがんの壁が眼に
映
(
うつ
)
る。ぞっとする。眼が
眩
(
くら
)
む。眼を
閉
(
ねむ
)
って、登る。灯も見えない、壁も見えない。ただ暗い。手と足が動いている。動く手も動く足も見えない。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
西宮はうつむいて眼を
閉
(
ねむ
)
ッて、じッと考えている。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
“閉”の意味
《名詞》
(とず) 暦注の十二直の一つ。堤を築くことなどに吉、柱立て、婚姻、鍼灸などに凶という日。
(出典:Wiktionary)
閉
常用漢字
小6
部首:⾨
11画
“閉”を含む語句
閉塞
閉籠
幽閉
閉口
開閉
閉場
閉切
戸閉
閉込
閉鎖
開閉器
密閉
閉出
閉伊川
閉店
上閉伊郡
密閉室
大閉口
閉扉
本開閉器
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