トップ
>
長瀞
>
ながとろ
ふりがな文庫
“
長瀞
(
ながとろ
)” の例文
「……急に
長瀞
(
ながとろ
)
へ帰るからとお云いなすって、まるで鳥が立つようにすっと帰っておしまいになったんですよ」
花咲かぬリラ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
いつぞや秩父の
長瀞
(
ながとろ
)
見物に行って来た人が「どうもいい景色ですな、あんな所は山の中にもそう沢山はありますまい」というて、
其
(
その
)
話をして呉れたことがある。
渓三題
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
また、奥秩父から刄のような白き流れを武蔵野へ
下
(
くだ
)
してくる隅田川の上流荒川も、奇勝
長瀞
(
ながとろ
)
を中心として今年は震災後はじめて東京湾から鮎の大群が遡ってきた。
香魚の讃
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
長瀞
(
ながとろ
)
、国府津、箱根、湯河原、熱海、修善寺、等へ殆ど毎年の様に旅行されていた。
解説 趣味を通じての先生
(新字新仮名)
/
額田六福
(著)
とろりと澄んだ濃藍の
長瀞
(
ながとろ
)
に、樹の梢は、すくすくと延び上つて、水鏡をしてゐる、川はひつそりと音もなく、
蒸々
(
じよう/\
)
と立ちのぼる峡谷の朝霧の底を、櫓の音が、ギイギイと静かにひゞく
天竜川
(新字旧仮名)
/
小島烏水
(著)
▼ もっと見る
山里丸
(
やまざとまる
)
の一加番が越前大野の
土井能登守利忠
(
どゐのとのかみとしたゞ
)
、
中小屋
(
なかごや
)
の二加番が越後
与板
(
よいた
)
の井伊
右京亮直経
(
うきやうのすけなほつね
)
、
青屋口
(
あをやぐち
)
の三加番が
出羽
(
では
)
長瀞
(
ながとろ
)
の
米津伊勢守政懿
(
よねづいせのかみまさよし
)
、
雁木坂
(
がんきざか
)
の四加番が
播磨
(
はりま
)
安志
(
あんじ
)
の小笠原
信濃守長武
(
しなのゝかみながたけ
)
である。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
九月十六日
長瀞
(
ながとろ
)
の河心より採取せし句碑の石の写真を見て。
七百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
強石から膝栗毛をガタ馬車に乗り替えて、
砥
(
といし
)
の如き大道を金崎に着いた。汽車を待つ間の時間が長いので宝登山まで歩くことにする。
長瀞
(
ながとろ
)
を見物して帰ってもまだ時間が余っている。
奥秩父の山旅日記
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
長
常用漢字
小2
部首:⾧
8画
瀞
漢検準1級
部首:⽔
19画
“長”で始まる語句
長
長閑
長襦袢
長押
長火鉢
長椅子
長刀
長柄
長靴
長持