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鎖鎌
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くさりがま
ふりがな文庫
“
鎖鎌
(
くさりがま
)” の例文
三峰の奉納試合に、梅軒が八重垣流の
鎖鎌
(
くさりがま
)
の秘を尽して坂東の剣術者をほとんど
総薙
(
そうな
)
ぎに
葬
(
ほうむ
)
ったおととしの記憶などを思いうかべていた。
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一
太刀
(
たち
)
、二
槍
(
やり
)
、三
鎖鎌
(
くさりがま
)
、四には手裏剣、五に含み針と数え歌にもあるじゃねえか。口に含んでこれを一本急所に吹き込んだら、大の男も命をとられるというあの含み針だよ。
右門捕物帖:26 七七の橙
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
よく尋ねるとボーラズを
指
(
さ
)
したんで、ボ様の物が英国にないので遠く多少の似た点がある故棓を当てたのだが、実は日本で言おうなら、棓よりは
鎖鎌
(
くさりがま
)
とともに使う
分銅
(
ふんどう
)
が一番ボーラズに似居る。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
鎖鎌
(
くさりがま
)
の名人
飛鳥
(
とぶとり
)
左近吾がこれも同じく膝を進め
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
藤次は、手馴れの鉄砲を持つがよいし、自分は、いつもの
鎖鎌
(
くさりがま
)
を用意して来ている。——ほか二人の番僧は槍を持ってもう先へ出たはずである。
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
一
太刀
(
たち
)
、二
槍
(
やり
)
、三
鎖鎌
(
くさりがま
)
、四弓、五馬の六泳ぎといってね、総じて武芸というものは、何によらず、恥ずかしがっていると上達しねえものなんだ。えへ……だれも見ちゃいないね。
右門捕物帖:33 死人ぶろ
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「そうそう、
鎖鎌
(
くさりがま
)
について、おれに聞きたいといったが、おれの知る限りは、何なと話そう。それにしても、酒でも飲みながらでなくっちゃあ」
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
百鬼夜行
(
ひゃっきやこう
)
ということはあるが、これは
爛々
(
らんらん
)
たる朝の
陽
(
ひ
)
をあびて、その
装束
(
しょうぞく
)
が同じからぬごとく、その
武器
(
ぶき
)
も
槍
(
やり
)
、
太刀
(
たち
)
、かけや、
薙刀
(
なぎなた
)
、
鉄弓
(
てっきゅう
)
、
鎖鎌
(
くさりがま
)
、見れば見るほど十人十色。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
宍戸八重垣流
(
ししどやえがきりゅう
)
の
鎖鎌
(
くさりがま
)
の工夫者であり、鎖鎌を使わせては、天下無敵の達人といわれている。
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あれは
鎌鍛冶
(
かまかじ
)
じゃ、そして
鎖鎌
(
くさりがま
)
をつかうそうじゃ。すると旦那は武者修行だの」
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
長い野太刀をこじり
高
(
だか
)
に差し込み、
鎖鎌
(
くさりがま
)
を
前差
(
まえざし
)
に帯びている眼の怖い男だった。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“鎖鎌”の解説
鎖鎌(くさりがま)とは、草刈り鎌に鎖分銅を取付けたような形をした武具で、農耕具を武器として発展させたものである。おもに帯刀を許されない身分の者(農民・商人・職人)の護身用の武器として用いられ、日本の武術各流派では隠し武器として用いられた。鎖鎌術は武芸十八般のひとつともされている。
(出典:Wikipedia)
鎖
常用漢字
中学
部首:⾦
18画
鎌
常用漢字
中学
部首:⾦
18画
“鎖”で始まる語句
鎖
鎖帷子
鎖鑰
鎖国
鎖襦袢
鎖網
鎖攘
鎖駕籠
鎖甲
鎖沈