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金鈕
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きんボタン
ふりがな文庫
“
金鈕
(
きんボタン
)” の例文
たまたまこの家の前を通りかかった、髪の毛の長い画学生は細長い絵の具箱を
小脇
(
こわき
)
にしたまま、同じ
金鈕
(
きんボタン
)
の制服を着たもう一人の画学生にこう言ったりした。
玄鶴山房
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「だから貴様達は馬鹿だと云ふんだ」突如落雷の如き
怒罵
(
どば
)
の声は一隅より起れり、
衆目
(
しゆうもく
)
驚いて之に
注
(
そゝ
)
げば、
未
(
いま
)
だ
廿歳前
(
はたちぜん
)
らしき
金鈕
(
きんボタン
)
の書生、
黙誦
(
もくじゆ
)
しつゝありし洋書を握り固めて
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
それは
金鈕
(
きんボタン
)
の制服を着た二十二三の青年だった。僕は黙ってこの青年を見つめ、彼の鼻の左の
側
(
わき
)
に
黒子
(
ほくろ
)
のあることを発見した。彼は帽を脱いだまま、
怯
(
お
)
ず怯ずこう僕に話しかけた。
歯車
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それは
金鈕
(
きんボタン
)
の制服を着た二十二三の青年だつた。僕は黙つてこの青年を見つめ、彼の鼻の左の
側
(
わき
)
に
黒子
(
ほくろ
)
のあることを発見した。彼は帽を脱いだまま、
怯
(
お
)
づ怯づかう僕に話しかけた。
歯車
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
少将は返事をするために、青年の胸の
金鈕
(
きんボタン
)
へ、
不審
(
ふしん
)
らしい眼をやった。
将軍
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
鈕
漢検1級
部首:⾦
12画
“金”で始まる語句
金
金色
金子
金盥
金持
金剛石
金襴
金槌
金箔
金魚