“衆目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅうもく87.5%
しゆうもく12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、近江之介は、さわぎ立つ番衆を振り切って、もう部屋を出かかっていた。こっちから仕向けた争いであることは、衆目しゅうもくの見たところである。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
で——宅助は、初めて自分が、衆目しゅうもくの中にいることを知って、思いだしたように、とつぜん、一同へお辞儀をした。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「だから貴様達は馬鹿だと云ふんだ」突如落雷の如き怒罵どばの声は一隅より起れり、衆目しゆうもく驚いて之にそゝげば、いま廿歳前はたちぜんらしき金鈕きんボタンの書生、黙誦もくじゆしつゝありし洋書を握り固めて
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)