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衆目
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しゅうもく
ふりがな文庫
“
衆目
(
しゅうもく
)” の例文
が、近江之介は、
噪
(
さわ
)
ぎ立つ番衆を振り切って、もう部屋を出かかっていた。こっちから仕向けた争いであることは、
衆目
(
しゅうもく
)
の見たところである。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
で——宅助は、初めて自分が、
衆目
(
しゅうもく
)
の中にいることを知って、思いだしたように、とつぜん、一同へお辞儀をした。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その犯人がどこからか糸を
操
(
あやつ
)
って、この事件に関するあらゆる不思議な現象を自由自在に
弄
(
もてあそ
)
びつつ
衆目
(
しゅうもく
)
を
晦
(
くら
)
ましているに違いない……と初めからきめてかかっているのに対して
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
海女といっても、お松、お村は、室内の水槽で芸をするように育って、陽にも潮にも焼けず、小屋の空気が匂うばかりの白い肌を、何の惜し気もなく
衆目
(
しゅうもく
)
にさらして、水槽の
縁
(
ふち
)
に
起
(
た
)
ちました。
銭形平次捕物控:016 人魚の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
衆目
(
しゅうもく
)
の中に置かれた、ただ一つの石のように、お袖は、何一つ答えもせず、何の表情も見せなかった。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
(どうだ、寝返って、羽柴筑前どのに、
加担
(
かたん
)
しないか。
衆目
(
しゅうもく
)
の見るところ、十指のたとえ。秀吉公の将来と、信雄卿の将来とでは、比較にならぬ。いまが、考えどきだぞよ)
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
衆目
(
しゅうもく
)
、それに
異議
(
いぎ
)
はなかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“衆目”の意味
《名詞》
多くの人の目。
多くの人による観察や評価。
(出典:Wiktionary)
衆
常用漢字
小6
部首:⾎
12画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
“衆目”で始まる語句
衆目環視