“しゅうもく”の漢字の書き方と例文
語句割合
衆目100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海女といっても、お松、お村は、室内の水槽で芸をするように育って、陽にも潮にも焼けず、小屋の空気が匂うばかりの白い肌を、何の惜し気もなく衆目しゅうもくにさらして、水槽のふちちました。
衆目しゅうもくの中に置かれた、ただ一つの石のように、お袖は、何一つ答えもせず、何の表情も見せなかった。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(どうだ、寝返って、羽柴筑前どのに、加担かたんしないか。衆目しゅうもくの見るところ、十指のたとえ。秀吉公の将来と、信雄卿の将来とでは、比較にならぬ。いまが、考えどきだぞよ)
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)