酔興すゐきやう)” の例文
旧字:醉興
時平或日あるひ国経くにつねもとえんし、酔興すゐきやうにまぎらして夫人ふじんもらはんといひしを、国経もゑひたれば戯言たはぶれごととおもひてゆるしけり。
崩れた土はのやうに赤い。崩れぬ土手どては青芝の上に不相変あひかはらず松をうねらせてゐる。其処そこにけふも三四人、裸の人人が動いてゐた。何もさう云ふ人人は酔興すゐきやうに泳いでゐるわけではあるまい。
時平或日あるひ国経くにつねもとえんし、酔興すゐきやうにまぎらして夫人ふじんもらはんといひしを、国経もゑひたれば戯言たはぶれごととおもひてゆるしけり。
●かくてやゝ日もかたふきければ帰路きろうながしけるに、哥妓げいしやどもは草鞋わらじにてきたりしとてそれはわしがのなり、これはあれはとはきすてたるをあらそふてはきいづる、みな酔興すゐきやうなれば噪閙おほさはぎしてみちく。
●かくてやゝ日もかたふきければ帰路きろうながしけるに、哥妓げいしやどもは草鞋わらじにてきたりしとてそれはわしがのなり、これはあれはとはきすてたるをあらそふてはきいづる、みな酔興すゐきやうなれば噪閙おほさはぎしてみちく。