部隊長ぶたいちょう)” の例文
だが、徳蔵とくぞうさんの熱心ねっしんは、その一言ひとことひるがえされるものではありません。戦死せんししたともとのちかいをげたので、ついに部隊長ぶたいちょうゆるしたのでした。
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)
このとき、蒼白あおじろかおをして、一人ひとり兵士へいしが、部隊長ぶたいちょうまえすすて、自分じぶんもぜひこのなかくわえてくださいといったのです。それは、徳蔵とくぞうさんでした。
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)
あとから、おまえ一人ひとりれると、ほかのもののもうゆるさなくてはならぬ。」と部隊長ぶたいちょうは、言葉ことばにそういいながら、いずれおとらぬ忠勇ちゅうゆう決死けっしの、兵士へいし精神せいしん感心かんしんしました。
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)