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ぶたいちょう
だが、
徳蔵さんの
熱心は、その
一言で
翻されるものではありません。
戦死した
友との
誓いを
告げたので、ついに
部隊長も
許したのでした。
このとき、
蒼白い
顔をして、
一人の
兵士が、
部隊長の
前へ
進み
出て、
自分もぜひこの
中に
加えてくださいといったのです。それは、
徳蔵さんでした。
「
後から、おまえ
一人を
入れると、ほかのものの
申し
出も
許さなくてはならぬ。」と
部隊長は、
言葉にそういいながら、いずれ
劣らぬ
忠勇決死の、
我が
兵士の
精神に
感心しました。