“遺址”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いし60.0%
ゐし40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ミクロネシヤにはもう一つ、ポナペ島にこれと同様な(更に大規模な)遺址いしがあるが、共にこれを築いた人間も年代も判っていない。
荒廃の遺址いしを補修再興していつまでも保存しておきたいという願いを私はもっとものことと思うし、そういう人の信心も疑わないけれど、これは前にも述べたごとく至難の業である。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
その本城たりし山吹城やまぶきじやう遺址ゐしは今猶其の東端にありて、田圃でんぽ蕭條のうち仔細にその地形を指點すべく、かたはらまつれる八幡宮の小祠せうしは義仲が初めて元服を加へたるところと傳ふ。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
旅人のかへり行くあとを見送りて、ついまつの赤き光さへ見えずなりぬる時、あたりはげきとして物音絶えたり。この遺址ゐしのうちには、耶蘇教徒が立てたる木卓あまたあり。