遍身へんしん)” の例文
ふたゝび荊棘けいきよくえだとり香花かうくわ神前しんぜんさしはさみくうず。次にあつま各童わらべども手に木刀をとりみち隊閙たいだうしすべて有婚こんれいして无子こなきをんな木刀をもつ遍身へんしん打之これをうち口に荷花蘭蜜こばらみとなふ。
その姿のたへにも美しい事は、散りしく桜の花の色さへ消えようずると思はれたが、隠者の翁は遍身へんしんに汗を流いて、降魔の呪文を読みかけ読みかけ
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
遍身へんしんの汗に、肌着もしとどに冷えていた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふたゝび荊棘けいきよくえだとり香花かうくわ神前しんぜんさしはさみくうず。次にあつま各童わらべども手に木刀をとりみち隊閙たいだうしすべて有婚こんれいして无子こなきをんな木刀をもつ遍身へんしん打之これをうち口に荷花蘭蜜こばらみとなふ。