“へんしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遍身57.1%
変心14.3%
変針14.3%
翻身14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その姿のたへにも美しい事は、散りしく桜の花の色さへ消えようずると思はれたが、隠者の翁は遍身へんしんに汗を流いて、降魔の呪文を読みかけ読みかけ
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
初代の変心へんしん気遣きづかう理由は少しもなかったからである。初代も今はたった一人の母親の叱責しっせきをさえ気にかけなかった。彼女は私以外の求婚に応ずる心など微塵みじんもなかったからである。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
巨船は大きな腹を見せ、浪を白くひいて変針へんしんした。そのあわてた姿は、乗組員や船客のさわぎと共に、ぼくらの写真機におさめられた。
恐竜艇の冒険 (新字新仮名) / 海野十三(著)