いた)” の例文
「我が詩淵明を慕ふ、恨むらくは其の微にいたらざることを」とあり、また八十三歳の作に自勉と題するものあり、その冒頭には
吾妻鏡は「偽はりて称す云〻」と記し、大日本史は「秀郷陽に之に応じ、其の営にいたりて謁を通ず」と記してゐる。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
愈々いよいよまどいて決せざりしに、勅使信を促すこと急なりければ、信ついに怒って曰く、何ぞ太甚はなはだしきやと。すなわち意を決して燕邸にいたる。造ること三たびすれども、燕王疑いて而して辞し、入ることを得ず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)