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途斷
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とぎ
ふりがな文庫
“
途斷
(
とぎ
)” の例文
新字:
途断
田の中を
逶
(
うね
)
つた路が細い。十人は長い不規則な列を作つた。最先に沼田が行く。次は富江、次は愼次、次は校長……森川山内と續いて、山内と智惠子の間は少し
途斷
(
とぎ
)
れた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
幾分位
(
いくら
)
眠
(
ねむ
)
つたか
知
(
し
)
らぬが
夢現
(
ゆめうつゝ
)
の
中
(
うち
)
に
次
(
つぎ
)
のやうな
談話
(
はなし
)
が
途斷
(
とぎ
)
れ/\に
耳
(
みゝ
)
に
入
(
はひ
)
る。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
話が
途斷
(
とぎ
)
れると、ザザーッといふ浪の音が、急に高くなる。楠野君は、二人の
諍
(
あらそ
)
ひを聞くでもなく聞かぬでもなく、横になつた儘で、紙莨を吹かし乍ら、浪の穗頭を見渡して居る。
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『私だつて然う思うわ、小母さん、
眞箇
(
ほんと
)
に……。』と言ひかけたが、何かしら不※胸の中に頭を
擡
(
もた
)
げた思想があつて言葉は
途斷
(
とぎ
)
れた。『神樣の思召よ。人間の勝手にはならないんですわね。』
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
途
常用漢字
中学
部首:⾡
10画
斷
部首:⽄
18画
“途”で始まる語句
途
途中
途端
途々
途方
途切
途絶
途轍
途次
途断