おくっ)” の例文
着物は塾に居るときも故郷の母が夏冬なつふゆ手織ており木綿もめんの品をおくっれましたが、ソレを質に置くとえば何時か一度は請還うけかえさなければならぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
僧アンソニーかつて書を盲人某におくっていわく
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
又竜動に居るとき、る社中の人が社名をもって議院に建言したとうて、その草稿を日本使節におくって来た。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
丸で脅迫手段だから、家老も仕方なしに承知して、私も矢張やはりその原書を名にして先例にり二十何両かの金をとって、その内十五両を故郷の母の方におくって一時の窮をしのぎました。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)