軍服姿ぐんぷくすがた)” の例文
そして、仏壇ぶつだんまえへすわり、しずかにかねをたたき、お念仏ねんぶつとなえたのです。そこには、軍服姿ぐんぷくすがたをした若者わかもの写真しゃしんかざられ、おそなものがっていました。
子供は悲しみを知らず (新字新仮名) / 小川未明(著)
かる瀟洒せうしや夜会服やかいふくたのや、裾模様すそもよう盛装せいそうをしたのや、そのなかにはまたタキシイドのわか紳士しんしに、制服せいふくをつけた学生がくせい、それに子供こともたちもすくなくなかつた。軍服姿ぐんぷくすがたもちらほらえた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)