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身代
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みのしろ
ふりがな文庫
“
身代
(
みのしろ
)” の例文
すぐに駕籠を呼べとでも言いそうな
気色
(
けしき
)
なので、治六は
先
(
せん
)
を越して八橋の
身代
(
みのしろ
)
を訊くと、次郎左衛門は知らないと言った。
籠釣瓶
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
身代
(
みのしろ
)
金を払えばよし、払わぬ時にはあるいは殺し、または生かして土工となし、
苦役
(
くえき
)
に
従
(
つ
)
かせるという事じゃ。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
されば、お送り遊ばされた数の宝は、彼等が結納と申そうより、俗に女の
身代
(
みのしろ
)
と云うものにござりますので。
海神別荘
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
草笛の
身代
(
みのしろ
)
を、楼の主にわたして、不死人と共に、東国へ連れて行ってやることになっていたのである。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
金子
(
かね
)
が入りますことゆえ、お富が叔母と相談して私を吉原の松葉屋へ娼妓に売り、その
身代
(
みのしろ
)
でお父さんの石塔を建てゝ
吊
(
とむら
)
い料にして下さいませんと、お父さんの耻になりますからと申しますと
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
その間も、フィラデルフィアのロス氏のもとへは、一通ごとに脅威を強調した
誘拐
(
ゆうかい
)
者の手紙が、間断なく配達されていた。
身代
(
みのしろ
)
金は、五万ドルにまで
競
(
せ
)
りあがっていた。もう一日の
猶予
(
ゆうよ
)
もならない。
チャアリイは何処にいる
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
自分の胸だけで、もう決めていたような
口吻
(
くちぶり
)
だった。清吉はむしろ思う
壺
(
つぼ
)
だった。百五十両が、この女の
身代
(
みのしろ
)
になるならばむしろ
安値
(
やす
)
いものだという
算盤
(
そろばん
)
が——無意識のうちに胸で働いていた。
春の雁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“身代”の解説
身代(しんだい/みのしろ)とは、中世から近世日本にかけて用いられた用語。時代によって異なる内容で用いられた。
(出典:Wikipedia)
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
代
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
“身代”で始まる語句
身代金
身代限
身代半減