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足溜
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あしだまり
ふりがな文庫
“
足溜
(
あしだまり
)” の例文
今年中に、山野と桑田とは、文壇にともかくも、一個の
足溜
(
あしだまり
)
を築くかも知れない。俺はもう決してじっとしておられないのだ。
無名作家の日記
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
前後左右から引きも切らずに来る雑多な車の
刹那
(
せつな
)
の隙を狙つて全身の血を注意に緊張させ、
悠揚
(
いうやう
)
とした
早
(
はや
)
足に
半
(
なかば
)
越
(
こえ
)
て中間にある電灯の立つた石畳を
一先
(
ひとま
)
づ
足溜
(
あしだまり
)
としてほつと一息つき
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
「は、」と声かけて、するりと抜けた、土塀の上を
足溜
(
あしだまり
)
。姿は黒き窓となンぬ。
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「やあ! 女だ。」とまた群衆は
叫
(
さけ
)
んだ。橋桁に、
足溜
(
あしだまり
)
を得た人夫は、屍体を手際よく水上に持ち上げようとしているらしい。
死者を嗤う
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
ああ、あの荒物屋の
媼
(
ばば
)
っていうのが、それが、何よ、その清全寺で仏像の時の媼なんだから、おいらにゃあ自由が利くんだ。
邸
(
やしき
)
からじゃあ面倒だからね、荒物屋を
足溜
(
あしだまり
)
にしちゃあ働きに出るのよ。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
溜
漢検準1級
部首:⽔
13画
“足”で始まる語句
足
足袋
足許
足下
足音
足掻
足駄
足利
足蹴
足跡