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赤鱏
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あかえい
ふりがな文庫
“
赤鱏
(
あかえい
)” の例文
函館から札幌までは
赤鱏
(
あかえい
)
の
尻尾
(
しっぽ
)
の部分に過ぎないが、これだけ行ったので北海道の本当の大きさがいくらか正しく頭の中で現実化されたように思う。
札幌まで
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
釣客はびつくりして島から舟へ飛び帰り、後を顧みるとそれは岩礁ではなくて大
赤鱏
(
あかえい
)
であつたといふ話がある。
東京湾怪物譚
(新字旧仮名)
/
佐藤垢石
(著)
吾々は皆
雑鬧
(
ざっとう
)
の中へと入った。どこの市でも魚を売る。鼻を
衝
(
つ
)
くのはうれかかった
赤鱏
(
あかえい
)
の猛臭である。
壺
(
つぼ
)
の中にはその切り身の塩漬けが
唐辛
(
とうがらし
)
に色を染めて、人々を集めている。
全羅紀行
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
はげて、くすんだ、泥絵具で
一刷毛
(
ひとはけ
)
なすりつけた、波の線が太いから、海を
被
(
かつ
)
いだには違いない。……鮹かと思うと脚が見えぬ、
鰈
(
かれい
)
、
比目魚
(
ひらめ
)
には、どんよりと色が赤い。
赤鱏
(
あかえい
)
だ。
神鷺之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と検事に、
赤鱏
(
あかえい
)
のような形をしたドス黒いものを示した。
潜航艇「鷹の城」
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
赤
常用漢字
小1
部首:⾚
7画
鱏
漢検1級
部首:⿂
23画
“赤”で始まる語句
赤
赤児
赤子
赤蜻蛉
赤裸
赤銅
赤煉瓦
赤毛布
赤城
赤飯