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赤前垂
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あかまえだれ
ふりがな文庫
“
赤前垂
(
あかまえだれ
)” の例文
赤前垂
(
あかまえだれ
)
は
外
(
はず
)
しましたが、貧しい木綿物の
単衣
(
ひとえ
)
も、素足の可愛らしい
踝
(
くるぶし
)
も、人を恐れぬ野性的な
眼差
(
まなざし
)
も、お大名の土佐守には、全く美の新領土です。
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
天の橋立の
赤前垂
(
あかまえだれ
)
にでもタタキ売って、
生恥
(
いきはじ
)
を
晒
(
さら
)
させてくれようものを……という大阪町人に似合わぬズッパリとした決心を最初からきめていたのであった。
名娼満月
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
私が振返ってすっかり青葉になってしまった桜を眺めている間に、羽織姿の
桃割
(
ももわれ
)
と
赤前垂
(
あかまえだれ
)
の
丸髷
(
まるまげ
)
とが交って踊り出した。見物人の間に立って私はしばらく見ていた。
祇園の枝垂桜
(新字新仮名)
/
九鬼周造
(著)
涼しくば木の芽峠、音に聞こえた中の
河内
(
かわち
)
か、(
廂
(
ひさし
)
はずれに山見る眉)峰の
茶店
(
ちゃや
)
に
茶汲女
(
ちゃくみおんな
)
が
赤前垂
(
あかまえだれ
)
というのが事実なら、
疱瘡
(
ほうそう
)
の神の
建場
(
たてば
)
でも差支えん。湯の尾峠を越そうとも思います。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
赤前垂
(
あかまえだれ
)
の小女が
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
そんな話をしているところへ、
赤前垂
(
あかまえだれ
)
に、型のごとく
片襷
(
かただすき
)
をかけたお常が、
真鍮磨
(
しんちゅうみが
)
きの
釜
(
かま
)
から湯をくんで、新しい茶を入れて持って来てくれます。
銭形平次捕物控:013 美女を洗い出す
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
右に、湯尾峠の
万年姥
(
まんねんうば
)
。針のごとき
白髪
(
しらが
)
、
朽葉色
(
くちばいろ
)
の
帷子
(
かたびら
)
、
赤前垂
(
あかまえだれ
)
。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
赤
常用漢字
小1
部首:⾚
7画
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
垂
常用漢字
小6
部首:⼟
8画
“赤前垂”で始まる語句
赤前垂姿