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賢所
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かしこどころ
ふりがな文庫
“
賢所
(
かしこどころ
)” の例文
賢所
(
かしこどころ
)
の神器を、玉体にお添えし、
鳳輦
(
みこし
)
へと、お
急
(
せ
)
き立てはしたものの、それをかつぐ
駕輿丁
(
かよちょう
)
の者はいず、ぜひなく、衛府の士が前後を
担
(
にな
)
いまいらせる。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あかめがしわは上野公園入口の左側の土堤の前に列植してある。きささげは博物館の庭にあると。鴎外はこれに附記して、自分は
賢所
(
かしこどころ
)
参集所の東南に一株あったと記憶するといっている。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
すでに、
賢所
(
かしこどころ
)
の
神鏡
(
みかがみ
)
(三種の神器の一つ)も、こうなるまえに、北山の
西園寺公宗
(
さいおんじきんむね
)
の邸へひそかに
遷
(
うつ
)
してあった。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
だからおなじ
蒙塵
(
もうじん
)
(天子の御避難)でも、今日の恐怖は、
往時
(
むかし
)
の比ではない。——
賢所
(
かしこどころ
)
の
渡御
(
とぎょ
)
(三種ノ神器の移動)を忘れなかったのがやっとであった。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
賢所
(
かしこどころ
)
の宝剣と御鏡とは、行宮を落ちて出るとき、
帳
(
とばり
)
の
帛
(
きれ
)
を裂いて、彼がきびしく背に守っていたのである。御諚にまかせ、それを兄藤房へわたすと、彼はどこかへ走って行った。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
寂
(
せき
)
として、これをいぶかるような気配もない。そのまにミシリミシリ堂の廊を一巡してゆくと、神器のある
賢所
(
かしこどころ
)
でもあろうか、み
簾
(
す
)
を垂れた内陣の一隅に夜すがら
点
(
とも
)
っている一
穂
(
すい
)
の灯が見えた。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“賢所”の解説
賢所(かしこどころ、けんしょ)とは、日本の天皇が居住する宮中において、三種の神器の一つであり、天照大神の御霊代(神体)とする神鏡(八咫鏡)を祀る場所。現在の皇居においては宮中三殿の一つである。
(出典:Wikipedia)
賢
常用漢字
中学
部首:⾙
16画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“賢”で始まる語句
賢
賢明
賢者
賢吉
賢人
賢二
賢俊
賢察
賢木
賢徳