資力しりよく)” の例文
自分じぶんみせつて註文ちうもんるほどの資力しりよくはないまでも、同業どうげふもとやとはれて、給金きふきんらうなら、うした力業ちからわざをするにはあたらぬ。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わたくしはもう十ねんまへから、さう申上まをしあげてゐたのですが、全體ぜんたい病院びやうゐん設立たてられたのは、四十年代ねんだいころでしたが、其時分そのじぶん今日こんにちのやうな資力しりよくではかつたもので。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)