“豫知(よち)” の例文
新字:予知
出港(しゆつかう)のみぎり白色檣燈(はくしよくしやうとう)の碎(くだ)けた事(こと)、メシナ海峽(かいきよう)で、一人(ひとり)の船客(せんきやく)が海(うみ)に溺(おぼ)れた事等(ことなど)、恰(あだか)も天(てん)に意(こゝろ)あつて、今回(こんくわい)の危難(きなん)を豫知(よち)せしめた樣(やう)である。
はじめ朝日島(あさひじま)を出(い)づる時(とき)、櫻木大佐(さくらぎたいさ)は天文(てんもん)を觀測(くわんそく)して、多分(たぶん)此(この)三四日(か)の間(あひだ)は、風位(ふうゐ)に激變(げきへん)は無(な)からうと言(い)はれたが、天(てん)の仕業(しわざ)程(ほど)豫知(よち)し難(がた)いものはない。