變化かはり)” の例文
新字:変化
うるはしき空氣變化かはりなく動きてわが額を撃ち、そのさまさながら軟かき風の觸るゝに異ならず 七—九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
もつとしたしいひととなるといふことも、らずの人としてをはることも、たいした變化かはりがないのだ、とおもふと、まちはなんとなく、すべてがつまらないやうながしてるのであつた。
追憶 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)
「いや、毒なら身體にしるしがある。お前も『檢屍辨覽』でも讀むが宜い、——唇にも、舌にも、眼瞼まぶたにも、皮膚はだにも何んの變化かはりのない毒はない筈だ。本道(内科醫)が二人で立會つて診て、何んの變りもないと言つてゐる」