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諢
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からか
ふりがな文庫
“
諢
(
からか
)” の例文
それを明治四十年に買った万年筆だと堅く信じていて、お説法の材料にまで使うんですから、此方だってつい
諢
(
からか
)
ってやりたくなりますよ
求婚三銃士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
私も傍で聞いていて
諢
(
からか
)
うのだと思った。女房も始めは
笑談
(
じょうだん
)
にしていたが、銭占屋はどこまでも本気であった。
世間師
(新字新仮名)
/
小栗風葉
(著)
「実はこの間四谷へ行った時、兄さんに
諢
(
からか
)
われたんだよ。『高円寺も好いが、道が狭いですからなあ』って、例によって悪口を言うだろう?」
嫁取婿取
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
しかし、愛相のよかった女房がすっかり沈みこんでしまって、ろくに口も利かないのを、人々は亭主がいなくなって寂しいからだろうと
諢
(
からか
)
った。銭占屋も諢う。
世間師
(新字新仮名)
/
小栗風葉
(著)
「女房の秘密筥が気になるんだ。しかし知っての通りの事情だから、あの男に丈けは
諢
(
からか
)
われない。悪いことを言ってしまったと後から思ったよ」
妻の秘密筥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
『久太、鮒と
鰷
(
はや
)
と取り替えっこしようか?』と私が
諢
(
からか
)
いました。『
宜
(
よ
)
うがす。鮒一尾と同じ
大
(
いか
)
さの
鰷
(
はや
)
三尾と取り替えべえ』
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
実はこの前、一寸
諢
(
からか
)
ったものですから、喧嘩別れの形になったんです。初め閣下は明治四十年に買ったという万年筆を出してお見せになりました。
求婚三銃士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と大きな声で
同伴
(
つれ
)
の男に言った。或は
諢
(
からか
)
ったのでなくて、本当に
然
(
そ
)
ういう疑問が起ったのかも知れない。或日、母親が
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
『旦那、之は此の場丈けの話でがんすが、欲しい方を取れば
皆
(
みんな
)
がもう
諢
(
からか
)
いませんから、商売が上ったりでがんす』
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
奥さんが綺麗だから、然う言って
諢
(
からか
)
うのである。奥さんは真面目になって否定する。但し子供がなくて閑だから客を歓ぶことは事実だ。自分も好んで出歩く。
求婚三銃士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と丸尾さんは他のことだから
諢
(
からか
)
い半分だった。それから商売の話が始まった。卒業祝いもやったけれど、引かれている人が二人あるから、余り
弾
(
はず
)
まなかった。
勝ち運負け運
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「いや、後の方でしょう。
諢
(
からか
)
いに来たんです。こゝですと言って、五人六人皆愚の字を指すんですが、赤羽君は気がつきません。一々丁寧に説明していました」
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と菊太郎君のお母さんが
諢
(
からか
)
った。肩身の狭いこと
夥
(
おびただ
)
しい。宜かったら、電話がかゝって来る筈だった。
勝ち運負け運
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「君は直ぐに腹を立てるから、つい
諢
(
からか
)
って済まないが、我輩もこれで君の為めを考えているんだよ」
ガラマサどん
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
父親から依頼があったと見えて、先生は私を褒めなくなったが、国分は相変らず私を目の敵にしている。それも正面からは向って来ない。必ず遁げ路を
拵
(
こしら
)
えて置いて
諢
(
からか
)
う。
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と
諢
(
からか
)
った。お祖父さんが相手構わずに武張ったところへばかり案内するのを知っているからだ。
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と芳野君は
大切
(
だいじ
)
を取った。口先では
諢
(
からか
)
いながらも、
満腔
(
まんこう
)
の好意を持っている。
負けない男
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「えゝ。海の中であなたに
諢
(
からか
)
っているところを見られていますからね」
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「
洒落
(
しゃれ
)
も皮肉も分らない。二郎に
諢
(
からか
)
われても知らないでいるんです」
嫁取婿取
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と団さんは町中へきた時買い物好きのお父さんと三輪さんに
諢
(
からか
)
った。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と洒落を交ぜて
諢
(
からか
)
いをかけている。松本さんは苦笑いをしていた。
ガラマサどん
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
恐らく
諢
(
からか
)
ったのだろうが、山下さんは何でも善意に解する。
嫁取婿取
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と堀尾君は久しぶりで
周囲
(
あたり
)
憚
(
はばか
)
らずに
諢
(
からか
)
って見た。
負けない男
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「出て行け。
諢
(
からか
)
うから吠えるんだ」
負けない男
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と三輪さんまで
諢
(
からか
)
った。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と僕は
諢
(
からか
)
ってやった。
勝ち運負け運
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
とお父さんが
諢
(
からか
)
った。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と寛一君が
諢
(
からか
)
った。
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
諢
漢検1級
部首:⾔
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諢名
戲諢談