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詫言
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わびこと
ふりがな文庫
“
詫言
(
わびこと
)” の例文
壽阿彌は其年の冬のうちに弔書を寄すべきであるのに、翌文政十一年の春まで
不音
(
ぶいん
)
に打ち過ぎた。
其
(
その
)
詫言
(
わびこと
)
を言つたのである。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
茂「あい……誠にお父さんは面目ないから、お前からお母さんに
詫言
(
わびこと
)
を云ってくれ、お
祖父
(
じい
)
さんは何うした」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
全躰なら『叔母さんの了簡に
就
(
つ
)
かなくッて、こう御免になって
実
(
まこと
)
に面目が有りません』とか何とか
詫言
(
わびこと
)
の一言でも言う筈のとこだけれど、それも言わないでもよし聞たくもないが
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
壽阿彌は怪我の話をして、其末には
不沙汰
(
ぶさた
)
の
詫言
(
わびこと
)
を繰り返してゐる。「怪我
旁
(
かた/″\
)
」で疎遠に過したと云ふのである。此詫言に又今一つの詫言が重ねてある。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
弟子師匠の縁が切れてみりゃア
詫言
(
わびこと
)
をする訳もねえからね、人は
老少不定
(
ろうしょうふじょう
)
で、年をとった親方いゝや、清兵衛さんより
私
(
わっち
)
の方が先へ
往
(
い
)
くかも知れませんから、
他
(
ひと
)
を
当
(
あて
)
にするのア無駄だ
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
ホッと夢の覚めたようであゝ悪い事をして
嘸
(
さぞ
)
新吉さんも困ったろう、
厭
(
いや
)
だったろうと思って、それから伯父さんにね、打明けて話をして、私も今迄の心得違いは伯父さんに種々
詫言
(
わびこと
)
をしたが
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
詫
漢検準1級
部首:⾔
13画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“詫”で始まる語句
詫
詫入
詫証文
詫事
詫状
詫間
詫宣
詫金
詫手紙
詫付