トップ
>
覇権
>
はけん
ふりがな文庫
“
覇権
(
はけん
)” の例文
やはり一方の
座頭
(
ざがしら
)
株と認められていたのであるが、明治十年以後——いわゆる
新富町
(
しんとみちょう
)
の全盛期になると、東京劇壇の
覇権
(
はけん
)
はいつか団菊左の手に移って
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
それからいくばくもなく紅葉が多年の牙城たる『読売』を
棄
(
す
)
てて『
二六
(
にろく
)
』に移った時は、一葉落ちて天下の秋を知るで、硯友社の
覇権
(
はけん
)
がそろそろ
徐々
(
もろもろ
)
傾き出した。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
それひとつでも、武に誇って、ただ
覇権
(
はけん
)
をふるうあなたでないことはよくわかります。けれどあなたは政治の裏にいて、表に立つのは、つねに
左馬頭
(
さまのかみ
)
(直義)どのではございませぬか。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鄭芝竜
(
ていしりょう
)
(正保二年)は、我
邦
(
くに
)
に向って、
明
(
みん
)
の援兵を請いつつあるに際し、英国においては鉄漢クロンウエル
虎視竜蟠
(
こしりょうばん
)
し、大いに海軍を拡張し、海王の
覇権
(
はけん
)
をば、
和蘭
(
オランダ
)
の手より
抮
(
もど
)
してこれを奪い
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
予は信ず、本年の文壇に於て
覇権
(
はけん
)
を握るものは此二氏に在ることを。
舞姫
(新字旧仮名)
/
石橋忍月
(著)
▼ もっと見る
歌舞伎劇は影薄く、新派劇ひとり
驕
(
おご
)
って、わが劇界の
覇権
(
はけん
)
は前から後へ移り変わるかと見られた時に、あくる三十七年の二月には、かの日露戦争の幕が開かれた。その当時わたしは思った。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
“覇権”の解説
覇権(はけん)あるいはヘゲモニー(hegemony)とは、政治的あるいは経済的あるいは軍事的に抜きん出た国家が他国を支配・統制すること。
古代ギリシア(紀元前8世紀から紀元6世紀)においては、ヘゲモニーとはあるポリス(都市国家)が他のポリスに対して政治的・軍事的に支配的な状態にあることを示す語だった。この優位にある国は「ヘゲモン(覇権国・覇者)hegemon」として知られている。
(出典:Wikipedia)
覇
常用漢字
中学
部首:⾑
19画
権
常用漢字
小6
部首:⽊
15画
“覇”で始まる語句
覇気
覇
覇業
覇王樹
覇府
覇道
覇力
覇者
覇王
覇陵橋