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要垣
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かなめがき
ふりがな文庫
“
要垣
(
かなめがき
)” の例文
私はそのとき
要垣
(
かなめがき
)
の朱い葉を二つ三つ
千切
(
ちぎ
)
った。その深い茜に近い朱色な葉ッ葉のなかにも、彼女の皮膚の一部を想像することができたからである。
性に眼覚める頃
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
要垣
(
かなめがき
)
の
緑葉
(
みどりば
)
に
囲
(
かこま
)
れた墓があるかと思ふと、深い
苔蘚
(
こけ
)
に封じられた墓が現はれて来た。新しい墓もあれば、古い墓もある。或は五輪塔型、或は多宝塔型、其他いろ/\な型がある。
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
田畝を越すと、二間幅の石ころ道、
柴垣
(
しばがき
)
、
樫垣
(
かしがき
)
、
要垣
(
かなめがき
)
、その絶え間絶え間にガラス障子、
冠木門
(
かぶきもん
)
、ガス燈と順序よく並んでいて、庭の松に霜よけの
繩
(
なわ
)
のまだ取られずについているのも見える。
少女病
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
樫
(
かし
)
の大樹に連なっている
小径
(
こみち
)
——その向こうをだらだらと下った
丘陵
(
おか
)
の
蔭
(
かげ
)
の一軒家、毎朝かれはそこから出てくるので、
丈
(
たけ
)
の低い
要垣
(
かなめがき
)
を周囲に取りまわして、三間くらいと思われる家の
構造
(
つくり
)
少女病
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
要
常用漢字
小4
部首:⾑
9画
垣
常用漢字
中学
部首:⼟
9画
“要”で始まる語句
要
要塞
要領
要求
要慎
要諦
要用
要訣
要人
要心