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襲衣
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かさね
ふりがな文庫
“
襲衣
(
かさね
)” の例文
裳
(
もすそ
)
を
厭
(
いと
)
う砂ならば路に
黄金
(
こがね
)
を敷きもせん、空色の洋服の褄を取った姿さえ、身にかなえば
唐
(
から
)
めかで、羽衣着たりと持て
囃
(
はや
)
すを、白襟で
襲衣
(
かさね
)
の折から、
羅
(
うすもの
)
に
綾
(
あや
)
の帯の時
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
少禿天窓
(
すこはげあたま
)
てらてらと、色づきの
好
(
い
)
い
顔容
(
かおかたち
)
、年配は五十五六、
結城
(
ゆうき
)
の
襲衣
(
かさね
)
に八反の
平絎
(
ひらぐけ
)
、
棒縞
(
ぼうじま
)
の
綿入半纏
(
わたいればんてん
)
をぞろりと羽織って、
白縮緬
(
しろちりめん
)
の襟巻をした、この旦那と呼ばれたのは
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
着換えに
紋付
(
もんつき
)
の一枚も持った、
縞
(
しま
)
で
襲衣
(
かさね
)
の若旦那さ。……ま、こう、雲助が
傾城買
(
けいせいがい
)
の昔を語る……
負惜
(
まけおし
)
みを言うのじゃないよ。何も自分の働きでそうした訳じゃないのだから。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
襲
常用漢字
中学
部首:⾐
22画
衣
常用漢字
小4
部首:⾐
6画
“襲”で始まる語句
襲
襲撃
襲来
襲着
襲來
襲入
襲封
襲重鱗茎
襲兵
襲名