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裘
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かわごろも
ふりがな文庫
“
裘
(
かわごろも
)” の例文
こんなわけで、狸は支那の代表的料理の主役を勤め、第一その肉は人の肺気を強くし、脾胃を補い、皮は
裘
(
かわごろも
)
を製し、骨は邪気を除くと本草に見えている。
たぬき汁
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
そう云ってそれを置いて行ったが、衣筥の中から出たものは、立派な
貂
(
てん
)
の
裘
(
かわごろも
)
で、昔の人の
薫
(
た
)
きしめた香の匂が、今もなつかしくかおっているのであった。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
見るもいぶせき掘立小舎から弓矢を携えて出入りする、
裘
(
かわごろも
)
を着けた極南の
矮小
(
こびと
)
民族か、物凄い
黥
(
いれずみ
)
をした南海の
獰猛
(
どうもう
)
な土人の姿でも御想像なさるかも知れません。
ウニデス潮流の彼方
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
あなたの欲しいものは何ですか?
火鼠
(
ひねずみ
)
の
裘
(
かわごろも
)
ですか、
蓬莱
(
ほうらい
)
の玉の枝ですか、それとも
燕
(
つばめ
)
の
子安貝
(
こやすがい
)
ですか?
二人小町
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
寒い時には
裘
(
かわごろも
)
を一枚着、暑い時には
葛衣
(
かたびら
)
を一枚着、そして、朝と晩には、粥をいっぱいずつ食べて、初めからすこしも物を無駄にはいたしませんが、それでも
平生
(
いつも
)
困っております
富貴発跡司志
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
〈野驢は
女直
(
じょちょく
)
遼東に
出
(
い
)
づ、驢に似て色
駁
(
ぶち
)
、鬃尾長〉といったはチゲタイで、〈野馬は馬に似て小、今甘州粛州および遼東山中にもまたこれあり、その皮を取りて
裘
(
かわごろも
)
と
為
(
な
)
す、その肉を食い
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
こんなわけで、狸は支那の代表的料理の主役を勤め、第一その肉は人の肺気を強くし、
脾
(
ひ
)
胃を補ひ、皮は
裘
(
かわごろも
)
を製し、骨は邪気を除くと本草に見えてゐる。
たぬき汁
(新字旧仮名)
/
佐藤垢石
(著)
裘
漢検1級
部首:⾐
13画
“裘”を含む語句
狐裘
皮裘
箕裘
一狐裘
旃裘
毛裘
綴白裘
菟裘
葛裘
衣裘
裘葛
裘衣
貂裘
軽裘
革裘
麛裘青豻褒