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あそばされ
ふりがな文庫
“
被遊
(
あそばされ
)” の例文
御見上
(
おんみあ
)
げ申すも心細く存ぜられ候へば、折角御養生
被遊
(
あそばされ
)
、何は
措
(
お
)
きても御身は大切に
御厭
(
おんいと
)
ひ
被成候
(
なされさふらふ
)
やう、くれぐれも念じ
上
(
あげ
)
候。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
そのゝちは格別のこともなく、
匇々
(
そう/\
)
に札をお附け
被成
(
なされ
)
、急ぎ御夫婦とも蚊帳の内へ御入
被遊
(
あそばされ
)
候、尤も夜半に及ぶまで
睦
(
むつま
)
じき御物語の御様子にて、おん仲至極めでたかりし事共也
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
久しき御病気も御本復
被遊
(
あそばされ
)
私方の本懐も之れに過ぎ
不申
(
もうさず
)
、健かなる御血色にて、御乗車御出発を御見送り申上候私共にとりても、些か御看護申上候甲斐ありと、御尊父様に対しても
仙人掌の花
(新字新仮名)
/
山本禾太郎
(著)
『その後御結婚
被遊
(
あそばされ
)
御幸福に御暮しの由』
途上の犯人
(新字新仮名)
/
浜尾四郎
(著)
殿さま美濃入国つつがなくお遂げ
被遊
(
あそばされ
)
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
猶くれぐれも
朝夕
(
ちようせき
)
の御自愛御大事に、幾久く
御機嫌好
(
ごきげんよ
)
う明日を
御迎
(
おんむか
)
へ
被遊
(
あそばされ
)
、ますます御繁栄に
被為居候
(
ゐらせられさふらふ
)
やう、今は世の望も、身の願も、それのみに御座候。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
右の耳にいたし候へと
被仰候得者
(
おほせられさふらへば
)
、
忝
(
かたじけな
)
くも松雪院様雪の如き御手を以て愚老が右の
耳朶
(
みゝたぼ
)
をお持ちなされ、暫く首の
態
(
てい
)
をお改め
被遊
(
あそばされ
)
、鼻声にて低くお笑ひ
被成
(
なされ
)
候、瑞雲院様傍より御覧なされ
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
これには定て深き
仔細
(
しさい
)
も御座候はんと存候へども、玉と成り、
瓦
(
かはら
)
と成るも人の一生に候へば、
何卒
(
なにとぞ
)
昔の御身に
御立返
(
おんたちかへ
)
り
被遊
(
あそばされ
)
、私の焦れ居りまゐらせ候やうに
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
松雪院様日頃より慈悲深きおん方にていたくおんあはれみ
被遊
(
あそばされ
)
、言葉をつくして
御執成被下
(
おんとりなしくだされ
)
候処、
俄
(
にはか
)
にから/\とお笑ひなされ、いや/\これは座興なるぞ、
某
(
それがし
)
いかで罪なき者を害せんやとて
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
被
常用漢字
中学
部首:⾐
10画
遊
常用漢字
小3
部首:⾡
12画
“被遊”で始まる語句
被遊候
被遊可
被遊度
被遊候由
被遊候間