-
トップ
>
-
袁珙
>
-
えんこう
而して
楡木川の
客死、
高煦の
焦死、数たると数たらざるとは、道衍
袁珙の
輩の
固より知らざるところにして、たゞ天
之を知ることあらん。
又一
箇の
異人というべし。魔王の
如く、
道人の如く、策士の如く、
詩客の如く、実に
袁珙の
所謂異僧なり。
其の詠ずるところの雑詩の一に
曰く
文貞は
即ち
秉忠にして、
袁珙の評せしが如く、道衍の
燕に
於けるは、秉忠の
元に於けるが如く、其の
初の僧たる、其の世に立って功を成せる、皆
相肖たり。