“血達磨”の読み方と例文
読み方割合
ちだるま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山淑の豆太郎、全身血達磨ちだるまのごときすがたで地にのたうちまわったのもしばらく、やがて草の根をつかんで動かなくなった。絶え入ったのだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
一人の武士が、血達磨ちだるまになって幾人も幾人も生きた人間を斬る絵は、小さい余吾之介をどんなに脅かしたでしょう。
十字架観音 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
しかし私の実母は、死ぬ少し前に、始めて猿若さるわかの芝居を見た。三代目中村歌右衛門の血達磨ちだるまで、母が江戸へ出て来て始めてこの大芝居を見たのであった。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)