“火吹達磨”の読み方と例文
読み方割合
ひふきだるま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或は遠雷とおかみなりのように聞え、或は浪の音のようでもあり、又は火吹達磨ひふきだるまが火を吹いてるようにも思われれば、ゴロタ道を荷馬車が通る音のようにも思われる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
出たくも出られませんからさ、又おまえはんの様な人に誰が好いて出るものかねえ、お前顔を宜く御覧、あの己惚鏡うぬぼれかがみで顔をお見よ、お前鏡を見た事がないのかえ、火吹達磨ひふきだるまみたいな顔をしてさア
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
火吹達磨ひふきだるまのやうに真紅まつかになつた和尚の顔を見て取つた中馬は、すごすごと庫裏くりに入つて往つたが、暫くすると掌面てのひらに何か血だらけの物を載せて、ひよつくり方丈に出て来て黙つてお辞儀をした。