“火達磨”の読み方と例文
読み方割合
ひだるま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なおも、お葉は、火達磨ひだるまのごとなって、しちくどう、おれを説き伏せようとした。けれど、とにかく、一度、九州に帰ってからということで、話が折り合うた。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
青江三空曹は、もうすこしで火達磨ひだるまになるところでありましたが、小浜兵曹長の勇ましいはたらきにより、その一歩手前で服についた火は消されたのであります。
怪塔王 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そしていずれも烈しい焔を全身から放った火達磨ひだるまのような恰好で、組んず解れつ街路を転げ廻っている。無残とも凄惨とも評しようのない地獄絵のような場面なのであった。
生不動 (新字新仮名) / 橘外男(著)