“ひだるま”の漢字の書き方と例文
語句割合
火達磨100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火達磨ひだるまのようになって、今や内部の重要な書類を廓外かくがいへ持ち出しているという。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
◯撃墜されるB29が火達磨ひだるまとなって尚飛んでいるすさまじさ。そのうちに空中分解をしたり、そのまま石のように燃えつつ、落ちて行く。闇の方々より、拍手と歓声が起こる。
海野十三敗戦日記 (新字新仮名) / 海野十三(著)
まるで転がりやまぬ火達磨ひだるまみたいに、山門を跳びだし、道を走り、石橋しゃっきょうを渡って、ほっと大息ついて振り向くと、そこを関門としてか、追って来たさいきゅうの二人は、石橋の欄干らんかんに腰をかけて
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)