“ちだるま”の漢字の書き方と例文
語句割合
血達磨100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「うーむッ……」とおめいたが、旅川周馬、血達磨ちだるまのように染まってまだ走った。しかし、それも六、七間、りゅうッと風を泳いできた捕縄に足を巻かれて地ひびきを打つ。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて帽子から顔から肩先から、けた血で血達磨ちだるまのようになった男です。なるほどこの肉も血も、珠江夫人のではなかった。貴下の言うとおりにネ。血型けっけいO型の人肉は誰だったのでしょう。
人間灰 (新字新仮名) / 海野十三(著)
訥子といへば「血達磨ちだるま」や「丸橋忠弥」の立廻りで、牛のやうにえながら牛のやうに挌闘かくとうするので聞えた男だが、あれだけの激しい立廻りをするのは、何か特別の滋養やしなひを採らなければならない。