“挌闘”の読み方と例文
読み方割合
かくとう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
無理の圧迫がはげしい時には弱虫の本性を現してすぐ泣き出すが、負けぬ魂だけは弱い体躯を駆って軍人党と挌闘かくとうをやらせた。
枯菊の影 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
石が崩れているのだという、かの戦慄すべく、恐怖すべき、残忍なる石と石の挌闘かくとうと磨滅が始まったのである、私は絶壁を横切りながら、鋭い切れ物で
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
その皺くちやな皮膚の上に見られる衰頽と気力との激しい挌闘かくとうの影は、どうにか捉へることが出来たが、澄みきつた眼のうちに湛へられた叡智のかがやきだけは