“藍木綿”の読み方と例文
読み方割合
あいもめん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人の間には火鉢があって、引馬野ひくまのを渡って来る夜風が肌寒いから、竜之助は藍木綿あいもめんの着衣の上に大柄おおがら丹前たんぜんを引っかけていました。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
葛布くずふ小者袴こものばかま藍木綿あいもめん肩衣かたぎぬを着ていた。秀吉の足もとへ来てぬかずくなり両手をつかえたまま云った。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そしてふとまた、歩きかけると、藍木綿あいもめんの浪人服に、角頭巾つのずきんをかぶった四十がらみの男が、手に見事な宝刀を捧げ、それに“売り物”とわかる草標示くさじるしげ、つと、林冲のそばへきて。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)