“薄(うッす)” の例文
今日は風呂日だから、帰ってから湯へ入ったと見えて、目立たぬ程に薄(うッす)りと化粧(けわ)っている。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
薄(うッす)りと影を引いて、地の上へ黒い線が流るるごとく、一文字に広場を横切って、竹藪を離れたと思うと、やがて吹流しに手拭を被(かぶ)った婦人(おんな)の姿が顕(あらわ)れて立ったが、先へ行(ゆ)く者のあとを拾うて
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)