落着済おちつきす)” の例文
なりに似合わず悠然ゆうぜん落着済おちつきすまして、いささ権高けんだかに見えるところは、土地の士族の子孫らしい。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
五位鷺ごゐさぎはたらくこと。ふね一艘いつそうぐなれば、あしかぜ風情ふぜいにもまらず、ひら/\と上下うへしたつばさあふる。とふねはうは、落着済おちつきすましてゆめそらすべるやう、……やがてみぎははなす。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)