トップ
>
荏原
>
えばら
ふりがな文庫
“
荏原
(
えばら
)” の例文
「
淀橋
(
よどばし
)
区、
四谷
(
よつや
)
区は、大半焼け尽しました。
品川
(
しながわ
)
区、
荏原
(
えばら
)
区は、
目下
(
もっか
)
延焼中
(
えんしょうちゅう
)
であります。
下町
(
したまち
)
方面は、むしろ、小康状態に入りました」
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
荏原
(
えばら
)
の銀行では、マンマと薬品をのまされたけれども、薬のキキメが現れない。そこで支店長と三十分ほど世間話をしていたそうですね。
哀れなトンマ先生
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
奪い、一儲けしようとするのだろう! ……が、そうならお気の毒だ! 彼女はそんな秘密などより、
荏原
(
えばら
)
屋敷の奴原を……
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
そして、その内の中武蔵は、北を豊島郡といい、南を
荏原
(
えばら
)
郡と称し、芝の赤羽川をその境界としていたのである。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
徳次郎の実家は
荏原
(
えばら
)
在にあり、十数代も続く大地主で、苗字帯刀をゆるされているという。彼はその二男であるが、自分の望みでむさし屋へ奉公にはいった。
五瓣の椿
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
それを一年に一度十夜の晩に、寺の住職がすっかりほどいて置くと、次ぎの日からまたしばり始めるのでありました。(願掛重宝記。東京府
荏原
(
えばら
)
郡品川町南品川宿)
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
一昨年、東京府下
荏原
(
えばら
)
郡大井町小学校に奉職する教員が、六年間に五名まで肺病にかかったそうだ。
迷信と宗教
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
明治三十六年松山に帰省したついでに近在の
荏原
(
えばら
)
村という所に遊びに行ったことがありました。その時はある田舎の寺で俳句会がありまして、秋風という題で句作しました。
俳句の作りよう
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
明後日放送があるんですって、だから明日は八時までに練習所へ、顔を出さなきゃいけないんですって……練習所は、
荏原
(
えばら
)
の方だから、早起きしなければいけないんですってね……
貞操問答
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
東京が
段々
(
だんだん
)
西へ寄って来て、
豊多摩
(
とよたま
)
荏原
(
えばら
)
の諸郡は追々市外宅地や工場等の場所になり、以前
専
(
もっぱ
)
ら
穀作
(
こくさく
)
と
養蚕
(
ようさん
)
でやって居た北多摩郡が豊多摩荏原に
代
(
かわ
)
って
蔬菜
(
そさい
)
や
園芸品
(
えんげいひん
)
を作る様になり
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
それはやはり武蔵守の家来で、去年の河原いくさには足軽大将をうけまわったのを誇りとしている
荏原
(
えばら
)
権右衛門であった。彼はすぐに鞍壺からひらりと降り立って、姫の前にうやうやしく
式代
(
しきだい
)
した。
小坂部姫
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
その頃は
荏原
(
えばら
)
郡と云い、まったくの武蔵野で、私が教員をやめてから、小田急ができて、ひらけたので、そのころは竹藪だらけであった。
風と光と二十の私と
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
「あたぼうよ、ご家来でさあ……もっとも
最初
(
はな
)
は松浦様のご舎弟、
主馬之進
(
しゅめのしん
)
様のご家来として、馬込の里の
荏原
(
えばら
)
屋敷で……」
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「さようでございます、目黒とか、
荏原
(
えばら
)
とか申しておりましたが、はっきりしたことはおちついたら知らせると云うばかりで、とつぜんでもあり私どもでもなにがなにやら……」
野分
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
徳次郎の実家は
荏原
(
えばら
)
在にあり、十数代も続くかなりな地主で、苗字帯刀を許されていた。
五瓣の椿
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
その代わりかなりハッキリと「
荏原
(
えばら
)
屋敷」という文字が現われて見えた。
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
金杉の店が焼け、親方夫婦は
荏原
(
えばら
)
のほうの田舎へひっこんだ。
赤ひげ診療譚:03 むじな長屋
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
荏
漢検準1級
部首:⾋
9画
原
常用漢字
小2
部首:⼚
10画
“荏原”で始まる語句
荏原郡
荏原郡調布村